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 NTTドコモは2021年2月3日、自社で蓄積した5G(第5世代移動通信システム)構築のノウハウを、海外の通信事業者や法人企業に外販していくと発表した。複数のベンダーの基地局製品を自由に組み合わせる「Open RAN」に対応した基地局の導入や運用、保守に注力する。2022年度内の商用化を目指す。

発表会に登壇したNTTドコモ社長の井伊基之氏
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発表会に登壇したNTTドコモ社長の井伊基之氏
(出所:NTTドコモの発表会の動画をキャプチャー)

 Open RANは、無線アクセスネットワークにおいてオープン仕様に基づいて自由にさまざまなベンダーの機器を組み合わせられるようにする仕様だ。大手通信機器ベンダーの囲い込みを避けられることもあり、世界の大手通信事業者の間で急速に注目が集まっている。ドコモは2018年にOpen RANの仕様を策定する業界団体「O-RAN Alliance」を共同設立したり、5GにおけるOpen RANを世界でいち早く実現したりするなど、Open RANの構築や運用のノウハウを蓄積してきた。

 ドコモは今回、Open RANの拡大に賛同する米Intel(インテル)や米NVIDIA(エヌビディア)、NEC、富士通など12社と協業。パートナー企業と共同で海外通信キャリアを対象にOpen RAN対応基地局の構築や運用、保守を手掛ける。同社社長の井伊基之氏は「ドコモが蓄積したノウハウを活かし、グローバルベンダーの強みを融合させる」と意気込みを語った。

異なるベンダー機器をつなげられるOpen RAN
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異なるベンダー機器をつなげられるOpen RAN
(出所:NTTドコモ)
パートナー企業と共同でOpen RAN基地局の構築・運用・保守を海外通信事業者に売る
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パートナー企業と共同でOpen RAN基地局の構築・運用・保守を海外通信事業者に売る
(出所:NTTドコモ)

 発表会では合わせて、海外の法人企業に向けてローカル5Gなどのソリューションを提供していく計画も発表した。具体的には、工場やプラントなどの現場において、センサー情報などから設備の稼働状況や生産管理を可視化する。異常検知などが可能となり、生産性向上が期待できるとする。ドコモは富士通やNECなど12社と共に、同事業を推進するコンソーシアム「5GEC」設立に合意した。2021年下期にタイに拠点を持つ日系企業で実証実験を実施し、2022年度に海外で商用サービスを開始することを目指す。

5Gソリューションの実用化に向けたロードマップ
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5Gソリューションの実用化に向けたロードマップ
(出所:NTTドコモ)