PR

12月の前年同月比は20年最大の伸び

 SIAは、恒例の単月の半導体売上高も発表している。それによると、20年12月の半導体世界売上高は、前年同月比8.3%増の391億6000万米ドル(約4兆1000億円)だった(3カ月間の移動平均値、以下同)。8.3%増は20年中の前年同月比では最も大きな伸び率である。ただし今回、11月の売上高が上方修正されており(速報値の394億1000万米ドルから399億6000万米ドルへ修正)、修正値をベースに11月の前年同月比を計算すると、速報値として発表された7.0%増ではなく*3、今回と同じ8.3%増になる。上述した20年通年の予測値と実績値の乖離(かいり)と同様に、11月の数字の修正幅も大きかった。

 12月の売上高は、修正後の11月の売上高である399億6000万米ドルと比べて2%減少した。これで11月まで5カ月間続いていた、前月比がプラスの状況は終了となった。ただし、これは例年の季節変動、すなわち年末商戦向けの需要増の終わりであり、市場悪化の始まりではないと見てよいだろう。

単月の半導体世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
単月の半導体世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
(出所:WSTSおよびSIA)
[画像のクリックで拡大表示]

 12月の地域別の売上高では、中国の数字が低調なことが目に留まる。中国市場は5つの地域別市場の中では最大規模で、12月の売上高では世界全体の34%を占める。その中国での12月の売上高は前月比4.5%減で、5地域中で最も大きな減少幅である。また、前年同月比でも5地域中で最も小さな伸び率である4.4%増にとどまった。なお日本における半導体売上高は3カ月連続で5地域中最小だった。

世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
(SIAおよびWSTSのデータを基に日経クロステックがグラフ化)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回SIAは、2020年通年の地域別売上高についても発表した。それによると、前年比成長率が一番大きかったのが米州で、19.8%増。次いで、アジア太平洋を含むその他地域の5.3%増、中国が5.0%増、日本は1.0%増。5地域中で欧州だけがマイナス成長で6%減だった。