PR

 東芝デバイス&ストレージは、電源ラインの保護に向けた電子ヒューズ(eFuse)ICの新製品を発売した(ニュースリリース)。新製品の特徴は、保護機能を拡充したことだ。同社従来品にも搭載していた過電流保護機能と短絡保護機能、過熱保護機能のほかに、今回は新たに3つの保護機能を追加した。1つ目は、外付け抵抗でしきい値を設定できる過電圧保護機能。2つ目はオフ時の逆流防止機能。3つ目は、異常状態を検出したときにそれを外部に知らせるFLAG(フラグ)信号出力機能である。同社によると、「当社従来品に比べると、より高い安全性を実現できる」という。ノートPCや家庭用ゲーム機、AR機器、VR機器、スマートスピーカー、ロボット掃除機、ネットワークサーバーなどの電源ラインの回路保護に向ける。

保護機能を拡充した電子ヒューズICと応用先のイメージ
保護機能を拡充した電子ヒューズICと応用先のイメージ
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
[画像のクリックで拡大表示]

 新製品の型番は「TCKE712BNL」である。1入力1出力の電子ヒューズICであり、最大+13.2Vと高い電圧を入力できる。2個のMOSFETをバック・ツー・バック接続した素子のほか、ゲート制御ロジック回路やスルーレート制御回路、チャージポンプ回路などを1チップに集積した。バック・ツー・バック接続した素子のオン抵抗は53mΩ(標準値)と低い。パッケージは、外形寸法が3.0mm×3.0mm×0.7mmと小さい10端子WSON。動作温度範囲は−40〜+85℃である。このほかの主な仕様は下表の通り。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
[画像のクリックで拡大表示]

 すでに量産出荷を始めている。インターネット通販会社における参考単価は1.72米ドル(2021年2月9日時点)である。