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 中国Huawei Technologies(ファーウェイ)は2021年2月9日、英国の調査会社GlobalDataの協力を得て実施した調査結果を白書「Voice in 5G: The Long Transition」として発表した。音声通話に関する通信事業者への聞き取り調査を基に、音声通話用ネットワーク開発のトレンドを予測すると同時に、現在直面している課題についても考察。その解決に向けては、収れんされたネットワークの構築が必要と提言した。以下はその概要となる。

通信ネットワークの柱となる音声通話:インターネットを使った各種サービスが続々と提供される現在においても、音声通話はその高い信頼性と安定性から依然として必要不可欠なサービスだと言える。今回の白書でも、調査対象事業者の85%が、5G時代においても音声通話やSMSサービスはデータ通信と同程度かそれ以上に重要だと回答している。

「5G時代においても音声通話やSMSサービスはデータ通信と同程度かそれ以上に重要」と調査対象事業者の85%近くが回答
「5G時代においても音声通話やSMSサービスはデータ通信と同程度かそれ以上に重要」と調査対象事業者の85%近くが回答
出所:Huawei
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5G音声通話の基礎となるVoLTEとVoNR:今回の調査では、多くの事業者がVoNRの完全な普及には少なくとも7年かかるとしている。また、それまでは、5G環境における音声通話として、高品質な音声サービスが提供可能で、5G NSAネットワークや、周波数リソースの効率的な利用を支援し、VoNRへの円滑な橋渡しも可能なVoLTEが使われるとしている。しかし、そのVoLTEについても、多くの事業者がその完全な普及にあと3年かかるとみている。

「VoLTEに完全移行するにはあと3年はかかる」とする回答が大多数
「VoLTEに完全移行するにはあと3年はかかる」とする回答が大多数
出所:Huawei
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「VoNRへの完全移行には少なくとも7年はかかる」と調査対象事業者の多くが回答
「VoNRへの完全移行には少なくとも7年はかかる」と調査対象事業者の多くが回答
出所:Huawei
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収れんされた音声ネットワークの必要性:現在、多くの事業者が、複数の音声ネットワークの運用管理を余儀なくされている。加えて2G、3Gネットワーク用の機器類が寿命を迎え、故障率も高くなってきた。こうした問題には、もはや単なるパッチあてなどの処理では対応が難しい。白書では、簡素化されたアーキテクチャー、リソースの効率的な活用といった技術を使って、異なる世代の共存を可能にする、収れんされたネットワーク環境を構築することで、最小限の投資で運用管理を簡素化できると指摘。こうした環境を基に、新規サービスをより高い信頼性と安定性で提供することで、さらなる収益拡大も可能になるとしている。

VoLTE や5Gインフラ整備がもたらす新たなサービス実現に期待
VoLTE や5Gインフラ整備がもたらす新たなサービス実現に期待
出所:Huawei
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関連白書(PDF形式): Voice in 5G: The Long Transition