PR

 米SiTime(サイタイム)は、消費電流が3.5mA(+1.8V駆動時の標準値)と少ない温度補償回路付きMEMS発振器を発売した(ニュースリリース)。周波数安定度は±2ppmと高い。実装面積は2.5mm×2.0mmで、4端子の表面実装型パッケージに封止した。温度補償回路付き水晶発振器(TCXO)との端子互換性を確保したため、「回路設計や配線レイアウト設計を変更することなくTCXOを置き換えられる」(同社)という。消費電流はTCXOに比べると少ないため、搭載した携帯型電子機器のバッテリー駆動時間を延ばせるとしている。具体的な応用例は、無線通信機能を備えた携帯型民生機器やIoT機器、産業用スマートメーターなどである。

消費電流が3.5mAと少ない温度補償回路付きMEMS発振器
消費電流が3.5mAと少ない温度補償回路付きMEMS発振器
(出所:SiTime)
[画像のクリックで拡大表示]

 Si(シリコン)MEMS技術で製造したMEMS共振器と、発振回路や温度補償回路などを集積したCMOSアナログチップを1つのパッケージに収めたものだ。「発振回路や温度補償回路の工夫で消費電流を削減すると同時に、高い周波数安定度を実現した」(同社)という。

 新製品の型番は「SiT5008」。発振周波数は10M〜60MHzの範囲に対応する。クロック信号の出力形式はLVCMOS。ユーザーが駆動能力をプログラムすることでクロック信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間を調整できる同社独自機能「FlexEdge」を搭載した。このほか「振動や衝撃に対して高い耐性を確保した」(同社)という。電源電圧は+1.8Vのほか、+2.8V、+3.3Vでも動作する。動作温度範囲は−40〜+85℃。なお、周波数安定度が±10ppmの品種も用意している。対応可能な発振周波数範囲、周波数安定度などの特性やパッケージは同じである。

 ±2pp品と±10ppm品のどちらも、すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。