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 日立製作所は2021年2月19日、ドローンやヘリコプターによる空撮映像をAI(人工知能)で解析し、災害状況を効率的に把握できる技術を開発したと発表した。人がすぐにたどり着けない場所の災害状況を短時間で詳細につかめるようになるという。最近でも東北地方を中心に最大震度6強の地震が発生したばかりで、こうした技術への関心はさらに高まる可能性がある。

 日立が開発したAI技術は、損害や環境、インフラなど5つのカテゴリーを対象に、32の災害状況やモノを同時に見分けられる。複数の深層学習(ディープラーニング)のモデルを組み合わせ、認識精度を高めた。米国立標準技術研究所(NIST)が主催する映像解析に関するワークショップの災害映像解析分野で、トップレベルの認識精度を達成した。実用化の時期は今後詰める。

 データ数に応じて学習の重み付けを変える手法を採用し「データが少ない対象でも高精度に認識できる」(Lumada Data Science Lab.の吉永智明氏)。地滑りのようなデータが少なくて認識が難しいものを重視して学習する一方、車などデータが豊富で認識が容易なものは学習の重要度を下げている。