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 米アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services、AWS)が提供するクラウドサービスで発生したシステム障害は2021年2月20日朝までに大部分が復旧した。原因は東京リージョンのアベイラビリティーゾーン内にある冷却システムの電力喪失にある。暗号資産(仮想通貨)のビットコインの価格が上昇するなか、仮想通貨交換業のコインチェックは全サービス停止に追い込まれた。

コインチェックはAWSの障害で全サービスを停止
コインチェックはAWSの障害で全サービスを停止
(出所:コインチェック)
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 AWSが公開するシステム状態の一覧ページ「AWS Service Health Dashboard」によると、東京リージョンのアベイラビリティーゾーン「apne1-az1」の一部区画で室温が上昇した。その結果、仮想マシンサービス「Amazon EC2」のインスタンスが影響を受けたほか、ストレージサービス「Amazon EBS」の一部のボリュームでパフォーマンスが低下した。

 原因は影響を受けたアベイラビリティーゾーンのセクション内にある冷却システムの電力喪失にある。2月20日午前3時半までに、冷却システム内の大半のユニットで電力が復旧し、室温も通常の水準に戻った。午前5時半時点で、EC2インスタンスやEBSボリュームの大部分は正常に動作しているという。

 今回のAWSのシステム障害により、幅広い企業などが影響を受けている。マネックスグループ傘下のコインチェックはAWSの障害を受けて、2月19日午後11時半頃から全サービスを停止している。「サービス再開に向けて準備を進めている」(コインチェック広報)が、現時点で復旧のめどは立っていない。気象庁もWebサイトが一時閲覧できなくなり、バックアップサイトに切り替えた。