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 国土交通省は、米国で発生した米United Airline(ユナイテッド航空)のBoeing(ボーイング)777型機のエンジン損傷事故を受け、日本航空と全日本空輸に事故機と同系列のエンジンを搭載した航空機の運航停止を指示した。対策の必要性の有無を検討する間の一時的なもので、事故機と同じ米Pratt&Whitney(プラット&ホイットニー)の「PW4000」系列のエンジンを搭載した日本航空と全日本空輸のそれぞれ13機と19機が対象となる。

 この事故は、2021年2月21日(現地時間は20日)に、米国コロラド州デンバー国際空港を離陸したユナイテッド航空328便(ハワイ・ホノルル空港行き)のボーイング777型機が、離陸直後に右側エンジンから出火し、デンバー国際空港に引き返したもの。報道などによると飛行中のエンジンから爆発音がし、ケーシングが外れてエンジン内部がむき出しの状態となった上、近郊の住宅地に部品が落下した。現在、米国国家運輸安全委員会(NTSB)が事故調査に乗り出している。

 同系列のエンジンについては、20年12月4日に日本でも重大インシデントが発生している。那覇空港発東京国際空港行きの日本航空904便・ボーイング777型機が、那覇空港の北約100km付近で左側エンジンの不具合を認めて同空港に引き返したというもの。到着後に点検したところ同エンジンが破損していた。この事故を受けて、国交省は同系列のエンジンの搭載機を運航する日本航空・全日本空輸に対して点検頻度の引き上げによる点検強化を指示していた。

 国土交通省は、米国連邦航空局(FAA)にユナイテッド航空の事故の原因究明・再発防止の実施を要請するとともに、引き続き情報を収集して追加対策の必要性の有無を検討するとしている。

 なお、今回の事故を受け、FAAは同系列のエンジンを搭載するボーイング777型機の緊急点検を指示。米ボーイングも同エンジンを搭載する稼働中の69機および保管中の59機の同型機の運用停止を推奨すると発表している。