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 日本取引所グループ(JPX)は2021年2月22日、傘下の東京証券取引所社長に大阪取引所の山道裕己社長が就く人事を発表した。東証で2020年10月1日に起こったシステム障害を受け、東証の宮原幸一郎社長(当時)が辞任。現在はJPXの清田瞭グループCEO(最高経営責任者)が東証社長を兼務している。東証は新経営体制のもと、システム障害で失った信頼の回復を目指す。

東証社長に就く大阪取引所の山道裕己社長
東証社長に就く大阪取引所の山道裕己社長
(出所:日本取引所グループ)
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 2021年4月1日付で、山道氏が東証社長に就く。山道氏はJPXのグループCOO(最高執行責任者)も兼務する。大阪取引所の社長には、日本証券クリアリング機構の岩永守幸副社長執行役員が就任する。山道氏は野村証券出身。海外の現地法人トップを務めるなど「国際経験が極めて豊富」(清田グループCEO)という。

 山道氏にとっては「システム障害からの信頼回復とレジリエンス(障害回復力)の強化」(清田グループCEO)が喫緊の課題となる。2020年10月のシステム障害では、売買再開に向けた手順などに不十分な点があり、全銘柄の終日売買停止に追い込まれた。山道氏は株式売買システム「arrowhead」の耐障害性を高めることはもちろん、取引参加者の理解も得ながら売買再開のプロセスを整備する必要がある。