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 米Microchip Technology(マイクロチップ)は、入力オフセット電圧とその温度ドリフトのどちらも小さい、車載用電流検出アンプICを発売した(ニュースリリース)。入力オフセット電圧は±12μVで、その温度ドリフトは±65nV/℃(最大値)である。いわゆる「ゼロドリフト」品だ。同社によると、「車載機器向け電流検出アンプICでは、業界で最も小さい入力オフセット電圧を達成した。このため高精度な電流測定が可能になる。さらに抵抗値の小さいシャント抵抗器で電流を測定できるため、電力消費量を最小限に抑えられる」という。車載向け半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。車載用DC-DCコンバーターの制御や車載用ウオーターポンプのモーター制御、車載用バッテリーの充放電制御などに向ける。

入力オフセット電圧が小さい車載用電流検出アンプIC
入力オフセット電圧が小さい車載用電流検出アンプIC
(出所:Microchip Technology)
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 チョッパー方式を採用することでゼロドリフトを実現した。型番は「MCP6C02」。入力のコモンモード電圧範囲は+3.0〜65Vと広い。電源制御回路やモーター制御回路などのハイサイドの電流測定に使える。アンプの利得は20V/Vと50V/V、100V/Vのいずれかを選択できる。周波数帯域幅は500kHzを確保した。放射電磁ノイズ(EMI)の除去に向けたフィルターを内蔵した。EMI除去比(EMIRR)は2.4GHzにおいて118dB(標準値)である。

 パッケージは2種類を用意した。1つは、実装面積が2.9mm×2.8mm(端子部を除く)の6端子SOT-23。もう1つは、実装面積が3mm×3mmの8端子VDFNである。6端子SOT-23封止品は動作温度範囲が−40〜+125℃で、AEC-Q100のグレード1に準拠。一方、8端子VDFN封止品は動作温度範囲が−40〜+150℃と広く、AEC-Q100のグレード0に準拠する。また、8端子VDFN封止品はウェッタブルフランク構造を採用しており、はんだ接合部を光学式の自動外観検査(AOI)装置で確認できる。

 すでに6端子SOT-23封止品と8端子VDFN封止品のどちらも量産出荷を始めている。1万個購入時の参考単価は、6端子SOT-23封止品が1.22米ドル、8端子VDFN封止品が1.41米ドルである。

 今回、入力オフセット電圧は±24μV(最大値)で、その温度ドリフトは±130nV/℃(最大値)の産業機器向け電流検出アンプIC「MCP6C04」を併せて発売した。チョッパー方式を採用しており、「ゼロドリフト」品である。入力のコモンモード電圧範囲は+3.0〜52V。EMIフィルターを内蔵した。パッケージは、実装面積が2.9mm×2.8mm(端子部を除く)の6端子SOT-23。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに量産出荷を始めている。1万個購入時の参考単価は0.98米ドルである。

新製品の内部ブロック図
新製品の内部ブロック図
(出所:Microchip Technology)
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