PR

 全日本空輸(ANA)は2021年2月25日、機内での搭乗客に対する新聞・雑誌の貸与サービスを同年7月までに電子版へ切り替え、印刷版の新聞・雑誌の搭載を取りやめると発表した。機内やラウンジなどで搭乗客に配布している紙の機内誌も、同年4月から原則として電子版へ移行する。紙の消費削減や機体の軽量化による燃料・二酸化炭素(CO2)の消費削減、電子化による新聞・雑誌のラインアップ強化、搭乗客の衛生面への不安に対する配慮などを理由に挙げる。

ANAが2021年4月から提供する『翼の王国』電子版の画面イメージ。搭乗の有無に関わらず誰でも無料で閲読できる
ANAが2021年4月から提供する『翼の王国』電子版の画面イメージ。搭乗の有無に関わらず誰でも無料で閲読できる
(出所:全日本空輸)
[画像のクリックで拡大表示]

 雑誌は2021年4月から、新聞は同年7月から、出発予定時刻の24時間前~到着予定時刻の24時間後にスマホの「ANA」アプリ経由で閲読可能にする。ANA運航便をANA便名で予約した搭乗客であれば無料で閲読できる。これに伴い、印刷版の新聞・雑誌は機内への搭載を取りやめる。電子版を提供する新聞・雑誌の種類は未公表だが、「これまでよりも大幅にラインアップを拡充し、日本語・英語をはじめ多言語のコンテンツを用意する」(ANA)としている。

 国内線・国際線の機内やラウンジで配布している月刊の機内誌『翼の王国』も電子版へ切り替え、印刷版の発行部数を縮小する。同社の媒体資料によると、同誌の発行部数は約7万部。新型コロナ禍以前の2019年9月の調査では、国内線では月平均で約369万人いる搭乗客のうち71%、国際線では月平均で約84万人の搭乗客のうち61%が閲読しているという。2021年4月以降は「ANA」アプリやWebサイトに移行し、搭乗の有無に関わらず誰でも閲読可能にする。同月以降も印刷版を休刊とはせず、搭乗客から希望があれば手渡す。印刷版の発行部数を大幅に減らすことで、年間1540トンの紙の消費削減を見込む。