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 セイコーエプソンは、車載ディスプレーシステム向けに16階調表示が可能なセグメント液晶ドライバーIC「S1D15106」を発売した(ニュースリリース)。368個のセグメントを駆動できる。このICは中国やインドといった新興国に向けたクルマを狙った製品で、月産10万個規模で量産する。

セグメント液晶ドライバーIC「S1D15106」と応用例
セグメント液晶ドライバーIC「S1D15106」と応用例
(出所:セイコーエプソン)
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 同社によれば、最近のクルマのコックピットでは、さまざまな情報を一括して表示できる大型のディスプレーが望まれるという。高級車では12~13インチのTFT液晶ディスプレーを使うことが当たり前だが、価格に敏感な新興国向けの普及車ではコスト面で折り合いがつかない。そこで、7インチ程度の中型TFTディスプレーにセグメントディスプレーを組み合わせて、全面TFT液晶ディスプレーに見えるようにすることが多いという。「なんちゃって全面TFT」の組み合わせ型ディスプレーにすることで、「ディスプレーの部品コストは約1/3になると聞いている」(同社)。

右図のように、中型TFTディスプレーにセグメントディスプレーを組み合わせて、全面TFT液晶ディスプレーに見えるようにする
右図のように、中型TFTディスプレーにセグメントディスプレーを組み合わせて、全面TFT液晶ディスプレーに見えるようにする
(出所:セイコーエプソン)
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 この組み合わせ型ディスプレーのセグメント液晶の駆動を狙ったのが、今回の新製品のドライバーICである。TFT液晶に迫る画質を狙い、階調数は16と多くした。また、スタティック駆動方式(液晶パネルの表示セグメントと液晶ドライバーのセグメント端子を1対で接続して駆動する方式)を採ることで、高コントラスト化を図った。

 さらに、セグメント液晶に割り付けることが多い、警告灯などに向けた安全機能を設けた。この機能では、安全機能を付けたいセグメントに状態をモニターするラインを設ける。ドライバー出力からディスプレーまでの配線のどこかでオープンが発生して表示の異常状態を検出すると、ホストのマイコンからの制御により、通常のドライバーラインからではなくモニターラインから当該セグメントを駆動するように切り替える。これで表示を復旧させることができる。368個のセグメントのうち32個のセグメントに安全機能を設定できる。

安全機能の動作
安全機能の動作
(出所:セイコーエプソン)
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 新製品の動作温度範囲は-40~+105℃。車載ICの信頼性規格「AEC-Q100」に準拠する。新製品の主な仕様は下表の通りである。現在、量産中。サンプル価格は500円(税別)。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:セイコーエプソン)
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