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 米Alpha and Omega Semiconductor(A&O)は、米Intelのマイクロプロセッサー「Tiger Lake(開発コード名)」に向けた降圧型DC-DCコンバーターICを2製品発売した(ニュースリリース)。Tigar Lakeは、Intelの第2世代10nmプロセスで製造するマイクロプロセッサーである。このマイクロプロセッサーの電源ラインは2つある。1つは、CPUコアやGPUコアなどに供給する電源ライン。もう1つは、「VCCIN_AUX」と呼ばれる電源ラインで、オーディオ処理やビデオ処理、通信処理などを担う補助プロセッサーに電力を供給する。

 新製品は、後者のVCCIN_AUXに向けた降圧型DC-DCコンバーターICである。同社によれば、「従来は制御ICとパワーMOSFETなどを組み合わせる必要があったが、新製品を使えば1つのICで対応できるため、プリント基板上の実装面積を削減できる」という。ノートパソコンや小型のデスクトップパソコン、サーバー、ネットワーク機器などに向ける

IntelのTiger Lakeに向けた降圧型DC-DCコンバーターIC
IntelのTiger Lakeに向けた降圧型DC-DCコンバーターIC
(出所:Alpha and Omega Semiconductor)
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 発売した2製品は、実装面積が4mm×4mmの23端子QFNパッケージに封止した「AOZ2264VQI」と、5mm×5mmの28端子QFNパッケージに封止した「AOZ2369VQI」である。最大出力電流は前者が16Aで、後者が30Aである。2製品どちらも、同期整流方式を採用する。すなわち、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチを内蔵する。フィードバックループの制御方式には、入力電圧のフィードフォワード機能を備えたコンスタントオン時間(COT)方式を採用した。このため「極めて高速な負荷過渡応答特性を実現できた」(同社)としている。2ビットのVID(Voltage Identification)コードに対応しており、出力電圧は0V、+1.1V、+1.65V、+1.8Vという4つの値のいずれかに設定できる。

 例えば、最大30A出力のAOZ2369VQIの特性は以下の通り。入力電圧範囲は+4〜28V。ハイサイドスイッチのオン抵抗は5mΩ(標準値)で、ローサイドスイッチは1mΩ(標準値)とどちらも低い。ピーク出力電流は10msの期間であれば90A、10μsの期間であれば120Aと大きい。スイッチング周波数は400kHz(標準値)に設定した。動作温度範囲は−40〜+85℃である。

 2製品どちらも、パワーグッド信号出力機能やサイクル・バイ・サイクルの電流制限機能、短絡保護機能、過電圧保護機能、サーマルシャットダウン機能などを搭載した。すでに量産出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は、AOZ2264VQIが1.129米ドル、AOZ2369VQIが1.69米ドルである。