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 スウェーデンEricsson(エリクソン)は2021年2月23日、スマートポートに関する最新リポート「Connected Ports: A guide to making ports smarter with private cellular technology」を発表した。プライベートネットワークを使った、低コストで、従業員のさらなる安全性を確保する港湾運用管理に向けたユースケースの提案をしている。

出所:Ericsson
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 港湾業や海運業は世界経済を機能させる上で不可欠な産業だ。世界銀行によると、2019年の世界のGDPの60%以上が貿易によるものだという。また、国際海運会議所(International Chamber of Shipping)によると、これには海運業が圧倒的に大きな役割を果たしており、世界の貿易の90%を海運業が占めている。

 今回のリポートでは、従業員のさらなる安全性確保から、機材のダウンタイム短縮、荷物の積み下ろし時の混雑緩和、環境への影響低減などを、プライベートネットワークで実現する手法について述べている。

 5G対応のプライベートネットワークを使うことで、スマートポートのクレーンや各種車両、様々な機材や従業者に関する大規模のデータ処理が可能な、セキュアで高速、高信頼なコネクティビティーを実現できる。以下は、こうした環境を基にしたスマートポートの5つのユースケースとなる。

 (1)遠隔操作可能なクレーンによる、正確なコンテナ船の積み荷上げ下ろしの実現

 (2)ターミナルでの大容量のコンテナ積み込みをスムーズに行う自動化されたゴムタイヤつきガントリークレーンの導入

 (3)構内のあらゆる物資を運べるスマート3Dセンサー付き無人搬送車を導入し、エネルギーコストと事故のリスクを低減

 (4)機器を常時状態監視することにより、不具合を事前に検知し、計画外のダウンタイム削減と生産性最大化を実現

 (5)船から陸上に書類を運ぶドローンを度入し、コストや従業員の負荷を軽減すると同時に、港湾内の安全監視も実施

 リポートでは、これら5つの策を実施した場合、2年以内に投資回収できるとし、標準的な港では5年以内にROI(費用対効果)を178%にできるとしている。

 こうした技術は既にイタリアのリボルノ港などで実用化されている。ここでは、5Gを使って港湾内作業情報をリアルタイムに収集。1つのターミナル処理で最大8.2%の二酸化炭素排出量削減が可能だとしている。

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