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 米Texas Instruments(TI)は、+48V動作の3相ブラシレス直流(BLDC)モーターの駆動に向けたゲートドライバーICを発売した(ニュースリリース)。マイルドハイブリッド車(MHEV)に搭載するトラクションインバーターやスタータージェネレーターなどに向ける。3相分のゲートドライバー回路のほか、動作診断機能や監視機能、保護機能などの周辺機能を1チップに盛り込んだ。同社によると、「こうした周辺機能を充実させたため、制御ロジック回路やトランジスタの外付けが不要になった。従来品を使った場合に比べて、プリント基板上の実装面積を約30%削減できる」という。

3相BLDCモーター向けゲートドライバーICの応用例(マイルドハイブリッド車)
3相BLDCモーター向けゲートドライバーICの応用例(マイルドハイブリッド車)
(出所:Texas Instruments)
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 周辺機能の1つである「アクティブ・ショート・サーキット(ASC:Active Short Circuit)」を使えば、過電圧による致命的な障害からモーター駆動回路を保護するために、外付けしたMOSFETを個別に切り離せる。「ASCを集積したゲートドライバーICの製品化は業界初」(同社)という。ASCのほか、バッテリー電圧モニター機能、MOSFETのドレイン-ソース間の過電流モニター機能、外付けシャント抵抗の過電流モニター機能、MOSFETのゲート-ソース間のフォールトモニター機能、サーマル警告機能、サーマルシャットダウン機能、フォールト状態表示機能、アナログ回路用自己テスト(BIST)機能などを搭載した。

 新製品の型番は「DRV3255-Q1」である。このICは、外付けした6個のnチャネル型MOSFETを駆動できる。ピーク時の駆動電流は、吐き出し(ソース)時が3.5A、吸い込み(シンク)時が4.5Aと大きい。このため、出力が30kW程度と大きい3相BLDCモーターを駆動できる。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100グレード0」に準拠する。また、自動車用機能安全規格「ISO 26262」のASIL-Dをクリアできるという。

 外付けのモーター制御ICからの制御インターフェースは、+3.3V振幅と+5V振幅の信号に対応する。パッケージは、実装面積が10mm×10mmの64端子HTQFP。動作温度範囲は−40〜+150℃。1000個購入時の参考単価は3.99米ドルである。