米Google(グーグル)は2021年3月9日(米国時間)、同社パソコンのChromebookが搭載する「Chrome OS」について、最新アップデートの「M89」を発表した。Androidスマートフォンとの連携や生産性を高める機能などを搭載する。日本では2021年3月10日から順次提供予定とした。
ChromebookとAndroidスマホの連携深まる
M89にはChrome OSとAndroidスマホを連携する新機能「Phone Hub」を搭載した。Chrome OSの画面上で、スマホのバッテリー残量やアンテナ状態などのステータスを確認したり、テザリングの有効化や「デバイスを探す」といったスマホ搭載機能を呼び出したりできる。他にもWebブラウザーのChromeで最近見たタブを開いたり、スマホに届いたメッセージにChrome OSから返信したりできるできるという。
M89にはデータ共有機能「Nearby Share」も搭載した。近くにあるChrome OSやAndroidデバイスと写真やテキスト、ファイルなどを転送できる機能だ。Wi-FiのパスワードをChrome OSやAndroidデバイス間で共有する「Wi-Fi Sync」にも対応した。
M89は他にも様々な機能を高めた。具体的には、画面のスクリーンショット撮影を便利にする機能やよく使うファイルを表示する機能、クリップボードの履歴を使える機能、複数の操作画面の切り替えを便利にする機能、選択した単語の意味を調べる機能、読み上げ機能などを強化したという。