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 米FDA(食品医薬品局)は2021年3月19日、機械学習を利用して新型コロナウイルス感染症のスクリーニングを実施するデバイスを初めて緊急使用許可(EUA)したと発表した。腕に光学式センサー付きのアームバンドを装着することで、通常よりも血栓ができやすい状態を判定し、新型コロナへの感染の可能性を示す。血栓ができやすい「凝固亢進状態」は新型コロナ患者によく生じることが知られている。

 FDAが緊急使用許可したのは米Tiger Tech Solutionsが開発した「Tiger Tech COVID Plus Monitor」で、フォトプレチスモグラフィー(光電式容積脈波記録法)用の光学式センサーと、小型プロセッサーを搭載したアームバンドだ。利用者が肘より上の左腕に3分から5分程度アームバンドを巻くことで、脈動の信号情報を取得。機械学習で凝固亢進状態を予測し、アームバンドのライトの色で結果を表示する。同デバイスは発熱など症状のない人が個人で利用するもので、新型コロナの診断には利用できない。

 69人の新型コロナ陽性者を含む467人の無症状者がTiger Tech COVID Plus Monitorを利用したところ、同デバイスが98.6%の陽性者を検出し、94.5%を正しく新型コロナ患者ではないと識別した。FDAは同デバイスと体温測定を組み合わせることで、医療機関や学校、職場、テーマパーク、スタジアム、空港などで新型コロナのまん延を抑制するのに役立つとしている。