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 日本航空(JAL)は2021年3月22日、新型コロナウイルス感染症対策として主要空港の国内線チェックイン端末などを非接触で操作可能にすると発表した。同日に羽田空港のチェックイン端末4台、手荷物自動預け入れ機2台を非接触対応としたのを皮切りに、同年6月までに羽田、伊丹、新千歳、福岡、那覇の各空港にあるチェックイン端末200台を非接触対応とする。手荷物自動預け入れ機についても、2022年3月までに5空港へ順次導入する80台を非接触対応とする。「国内線搭乗客の4~5割は手荷物の預け入れなどのため空港の端末を操作する。そうした方々に安心してJAL便をご利用いただけるようにしたい」(JALの槙裕作空港企画部旅客・制度企画グループ主任)としている。

非接触対応となったJALの国内線チェックイン端末。USB接続の赤外線センサーを画面のふちに設置し、チェックイン端末のファームウエアを更新するだけと、比較的容易に導入できているという
非接触対応となったJALの国内線チェックイン端末。USB接続の赤外線センサーを画面のふちに設置し、チェックイン端末のファームウエアを更新するだけと、比較的容易に導入できているという
(撮影:日経クロステック)
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 端末のディスプレー部のふちに赤外線センサーを外付けすることで、搭乗客がディスプレーに直接触れなくてもタッチ操作が可能になる。チェックイン端末では画面から最大2.5センチメートル、手荷物自動預け入れ機では同4センチメートルほどで反応するといい、手袋をはめた状態でも感知する。

 導入した赤外線センサーは伊藤忠商事の子会社である日本エアロスペースの「エアクリック」で、「USB端子に接続したセンサーを画面脇に設置するだけでよいため汎用性が高く、旧型のチェックイン端末や手荷物自動預け入れ機も非接触対応に改造できる」(槙主任)ことから選定した。

画面のふちに設置した日本エアロスペースの赤外線センサー「エアクリック」
画面のふちに設置した日本エアロスペースの赤外線センサー「エアクリック」
(撮影:日経クロステック)
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 JALは新型コロナウイルス感染症の流行が拡大した2020年春から赤外線センサーによるチェックイン端末の非接触対応の検討を開始。同年夏以降の実証実験を経て今回の本格導入となった。これまでの実証実験を踏まえた改良として、「感知距離が近すぎると1回のタッチ操作で2重入力してしまうなどの課題があり、そうした課題を解消するよう調整と検証を続けたうえで本格導入に至った」(槙主任)としている。

 JALはこのほか新型コロナウイルス感染症対策として、国内線航空券を購入した搭乗予定者を対象に税込み2000円でPCR検査を受けられるサービスを提供している。搭乗7日前までに申し込み、郵送で検査キットをやり取りする必要があるものの「3月8日のサービス開始から2週間ほどで約4000件の申し込みをいただくなど予想以上の反響があった」(JALの藤井智之商品・サービス企画本部業務部業務グループアシスタントマネジャー)。陽性反応が出て搭乗を取りやめた事例は今のところないといい、「PCR検査で陰性であることを確認のうえ、安心して旅行などに出かけていただけている」(同)としている。