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 LINEは2021年3月23日に開催した会見で、保険証や医師免許証などの画像データを韓国のサーバーに保管していたと説明した。2021年2月に日本国内のサーバーへの移管を始め、現在も作業を進めている。これまでにデータの漏洩は確認されていないという。

 LINEヘルスケアはオンライン診療の「LINEドクター」を運営しており、2020年12月から首都圏の一部医療機関に対してサービス提供を始めた。サービス利用時に医師が医師免許証の画像を登録し、診療時に患者が保険証の画像を医療機関に送信する。そうしたデータが韓国のサーバーに保存されていた。画像以外の登録データは日本のデータサーバーに保管している。オンライン診療はビデオ通話を利用するが、「通話データを保存する構造にはなっていない」(LINEのセキュリティビジネス推進室室長の関水和則氏)。

 LINEはトークやタイムライン内の画像や動画データを2021年6月までに国内へ移管するとしているが、LINEヘルスケアの保険証や医師免許証などの画像データの移管は先んじて始めており、「それより前に終了する予定」(LINE)としている。