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 米General Motors(GM)は2021年3月22日、用水原単位(一定の生産活動に必要な水資源量)を2010年比で35%削減する計画を発表した。オリンピックサイズのプール4254個分の水資源を節約できるとする。同社の事業は大量の水を消費、排水しているわけではないが、水資源が少ない地域では、製造時に使用する水の効率利用は重要な課題であるとする。

(写真:General Motors)
(写真:General Motors)
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 メキシコのサンルイスポトシ車両組立工場では、一度使用した排水を浄化し、工場内の塗装や機械加工、洗浄工程に再利用する。この排水ゼロシステムで水を再利用することにより、現地の帯水層からの取水を最小限に抑える。

 デトロイトのファクトリーゼロ工場では、冷却タワーと製造工程で雨水を利用するシステムを構築する。雨水を溜める池や、そのろ過装置を追加し、デトロイト川への排出を削減する。大型の雨水池は、豪雨時にデトロイト市に流入する雨水の量の削減につながるとする。

 こうした節水対策だけでなく、水資源の利用状況を定期的に調査し、さらに節水できる部分を特定して対策できるように従業員向けのトレーニングを行うという。

 GMは、国連グローバル・コンパクトのイニシアチブの1つである「CEO Water Mandate」に署名している。CEO Water Mandateは、水と公衆衛生について、他のビジネスリーダーと協力して課題に取り組んでいる。今後、CEO Water Mandateの主要分野に関して、節水の進捗状況と成果を調査する。主要分野は「直接事業」「サプライチェーンと流域管理」「集団行動」「公共政策」「コミュニティーへの参画」「透明性」の六つ。

 同社はこれまでも節水や排水削減の対策に取り組んでおり、企業や自治体などが環境影響を管理するためのグローバルな情報開示システムを運営する非政府組織(NGO)CDPの「水セキュリティー Aリスト」に選定されている。