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 マイナンバーカードを健康保険証として利用するためのプレ運用でトラブルが相次いだ問題を受け、厚生労働省は誤入力をチェックするシステムを新たに導入する。健康保険組合などの保険者が入力する加入者のマイナンバーなどのデータに不備があったためだ。厚労省が2021年3月26日に開催した社会保障審議会医療保険部会で明らかにした。データ精査と試験運用を経て、2021年10月までに本格運用を開始する。

オンラインと現地のハイブリッドで開催された社会保障審議会医療保険部会
オンラインと現地のハイブリッドで開催された社会保障審議会医療保険部会
撮影:日経クロステック
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 マイナンバーカードの保険証としての利用は当初、2021年3月末の開始としていた。3月4日から一部の医療機関などで始まったプレ運用で「保険者が事前に登録したマイナンバーの誤り」「被保険者証情報の未登録」「被保険者番号の不正確な登録」といったデータ不備によるトラブルが相次いだ。

 マイナンバーカードを保険証として使えるようにするため、健康保険組合などの保険者は加入者の被保険者番号や保険資格情報、マイナンバーをひも付けたうえで「医療保険者等向け中間サーバー」に登録する。厚労省が工程を管理し、2020年11月から全国約3000の保険者が加入者データを順次登録したうえで間違いがないかどうかを確認してきた。ただ2021年2月時点で、マイナンバーが同じ保険者内の他の加入者のものと取り違えて登録されるといった入力ミスが約3万件見つかっている。

 厚労省は2021年6月までにマイナンバーの誤入力をチェックするシステムを導入するほか、資格情報の確認や修正を進める。そのうえで、マイナンバーカードの保険証利用のために必要な関連システムの導入をこれまで申請した約10万施設でプレ運用を順次拡大し、10月までに本格運用を開始するとしている。