リンクス(東京・品川)は、AI(人工知能)を活用した画像検査装置「Inspekto S70」の国内向け販売を2021年4月1日に開始する。学習に要する画像数が最少20枚と少なく、手軽に検査を始められるという。

AI画像検査装置「Inspekto S70」(撮影:日経クロステック)
AI画像検査装置「Inspekto S70」(撮影:日経クロステック)
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 Inspekto S70は、画像検査装置を専門に手掛けるイスラエルのスタートアップInspekto(インスペクト)の製品。画像検査に必要なカメラやレンズ、照明器具、PC、モニター、ソフトウエアなどをパッケージ化したものである。リンクスは、21年1月に同社と同製品の国内総代理店契約を締結していた。同製品は、ドイツDaimler(ダイムラー)や同BMW、同Bosch(ボッシュ)など欧州の自動車産業を中心に採用が進んでいるという。

 同製品では、良否判定アルゴリズムに深層学習(ディープラーニング)技術を用いており、検査対象物の良品画像を20枚(最少)学習するだけで検査を行える。リンクスによれば、製品の開封から約45分(組み立てに約30分、画像の学習に約15分)で検査を開始できるという。このほか、撮影条件(露光時間、焦点、照明の明るさなど)の設定や対象物の検出なども自動で行う。ただし、画像全体における検査対象の位置は事前に手動で設定しておく必要がある。

 リンクスによれば、同製品は「少数の良品画像を学習するだけで画像検査を行えるようにする」というコンセプトで開発されていることから、形状や大きさ、色などが定まっている物体の検査に適しているという。「特に、同一ラインに複数の検査対象が流れるような現場に向く」(同社)。

 リンクスは同製品の販売目標として、初年度に50台、中長期的には年間500台を掲げる。

画像全体における検査対象の位置を手動で設定しているところ。黄色の線で囲われた領域が検査対象、さらに水色の線で囲われた領域は検査対象から除外した部分(撮影:日経クロステック)
画像全体における検査対象の位置を手動で設定しているところ。黄色の線で囲われた領域が検査対象、さらに水色の線で囲われた領域は検査対象から除外した部分(撮影:日経クロステック)
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良品画像を学習しているところ。あらかじめ検査対象の位置を設定しているので、検査対象を自動で素早く検出できている(撮影:日経クロステック)
良品画像を学習しているところ。あらかじめ検査対象の位置を設定しているので、検査対象を自動で素早く検出できている(撮影:日経クロステック)
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良品と判定したところ(撮影:日経クロステック)
良品と判定したところ(撮影:日経クロステック)
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不良と判定したところ(撮影:日経クロステック)
不良と判定したところ(撮影:日経クロステック)
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不良と判定した場合、その原因となった箇所も自動で示す(撮影:日経クロステック)
不良と判定した場合、その原因となった箇所も自動で示す(撮影:日経クロステック)
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