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 英国に本拠を置くF1レーシングチームのRed Bull Racing Honda(レッドブル・レーシング・ホンダ)と、米Oracle(オラクル)は米国現地時間の2021年3月25日、クラウドサービスを利用したAI(人工知能)活用やデータ分析サービスで提携したと発表した。車両の走行支援からファン獲得・維持などのマーケティングまで幅広い分野で協力していく。

Red Bull Racing HondaのF1マシンの車体。Oracleのロゴも入っている
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Red Bull Racing HondaのF1マシンの車体。Oracleのロゴも入っている
(出所:Red Bull Racing Honda)

 F1チームの多くはレースの運営や車体の開発、ドライバーの分析や選択などにデータを利用している。Red Bull Racing Hondaは今回、テクノロジー大手との連携で活用を加速する。ポイントとなるのはマーケティングにもデータを活用していくことだろう。

 Red Bull Racing Hondaのチーム・プリンシパルであるクリスチャン・ホーナー氏は「F1は全世界大陸でレースを行う、大きな影響を持つスポーツである。テクノロジーとブランドの両方を引き上げていく必要がある。エンジニアリングや設計部門から、ファン・エンゲージメントやブランド構築までチーム全体のビジネスで活用していく」と説明する。

全世界のファンのプロファイルを把握して情報発信

 マーケティングや顧客データ管理のクラウドサービスも利用していく。具体的には、データ管理プラットフォームの「Unity Customer Data Platform」、顧客ロイヤルティー管理の「CrowdTwist Loyalty and Engagement」、キャンペーン管理の「Responsys Campaign Management」などを活用する。

 AIを活用した分析でどのようなプロファイルのファンがいるのかを詳細に把握したうえで、世界各国・地域へのチーム情報の発信、ファンの獲得や維持の高度化に取り組む。レース中にチームの走行に関係する統計データを提供するなどで、ファンとの一体感を高めていく狙いだ。

 クラウドプラットフォームには「Oracle Cloud Infrastructure」を採用。複数年の契約を結んで段階的に構築し、活用していく。マーケティング関連の取り組みに先立ち、機械学習やデータ分析の機能を利用して、1レースで数テラバイトにもなるビッグデータを分析。サーキットでの走行やマシンの設計・改善に関わるエンジニアなどが利用する。