米Aras(アラス)は、PLM(製品ライフサイクル管理)ツール「Aras Innovator」の機能として提供しているシミュレーションデータ管理アプリケーション「Aras シミュレーション管理」の新版を発表した。使用したツールの種類を問わずにシミュレーションのプロセスと解析データを管理し、製品データのデジタルスレッド(業務の進行に伴ってデジタルデータが利用・加工されつつたどっていく道筋)に接続できる。

 シミュレーションのバージョンを追跡できる「グラフナビゲーション機能」の他、「CADモデルへのリンク」「シミュレーション比較」といった機能を備える(図1~3)。製品構成や詳細度の異なる複数のモデル、パラメーター値などは自動でシステムが管理し、解析結果はデジタルスレッドの一部として関係者が共有できる。これにより、ある設計バリエーションから次のバリエーションへの調査結果を比較できたり、くり返し可能なシミュレーションプロセスを実行できたりする。製品開発過程のシミュレーションに関して適切なバージョンのデータを用いた、タイムリーな意思決定が可能になるとしている。

図1:「グラフナビゲーション機能」のイメージ
図1:「グラフナビゲーション機能」のイメージ
シミュレーションのバージョンを可視化する。(出所:Aras)
[画像のクリックで拡大表示]
図2:「CADモデルへのリンク」のイメージ
図2:「CADモデルへのリンク」のイメージ
デジタルスレッドにより、解析結果を追跡できる。(出所:Aras)
[画像のクリックで拡大表示]
図3:「シミュレーション比較」のイメージ
図3:「シミュレーション比較」のイメージ
設計の意思決定を迅速化できる。(出所:Aras)
[画像のクリックで拡大表示]

 同社によると、多くの企業がシミュレーションに関するデータを部署やツールごとに分断して管理しており、シミュレーションの専任者しかアクセスできないケースが多い。この場合、解析結果を一部の業務にしか生かせず、デジタルスレッドのトレーサビリティーも確保できない。同アプリケーションでシミュレーションのプロセス・結果をデジタルスレッドに接続することにより、製品開発から製造、サポートまでの製品ライフサイクル全体でシミュレーション結果を活用しやすくなるという。