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 日立製作所は2021年3月31日、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する米グローバルロジック(GlobalLogic)を買収する方針を固めた。買収額は1兆円規模になる。日立はIoT(インターネット・オブ・シングズ)事業の「Lumada」をグローバルで拡大する方針を掲げており、グローバルロジックをそのけん引役に位置付ける。日立のIT分野の買収として過去最大となる。

 2021年7月をめどに、既存株主から全株式を取得する予定だ。グローバルロジックは2000年創業で、米シリコンバレーに本社を置く。14カ国に2万人以上の従業員を抱えており、400社超の顧客を持つ。通信や自動車、ヘルスケアといった業界向けにシステム構築事業などを手掛けている。

 日立はLumada事業を経営戦略の中核に位置付けている。2021年3月期のLumada事業の売上収益(売上高に相当)は前期比6%増の1兆1000億円を見込む。ただし、売上収益に占める海外比率は低く、今後の成長に向けてはグローバル展開の拡大が課題だった。「グローバルロジックの買収はLumada事業とのシナジーも高い」(日立関係者)としており、1兆円規模を投じる巨額買収に踏み切る。