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 新日本無線は、USB PD(Power Delivery)規格に準拠した昇降圧型DC-DCコンバーターICを発売した(ニュースリリース)。特徴は、+4.8〜36Vの入力電圧があれば、USB PD規格で定められた+5V、+9V、+15V、+20Vの出力電圧(VBUS電圧)に1チップで対応できることにある。同社によると、「従来は、出力電圧ごとにDC-DCコンバーターICが必要だった。新製品を使えば、部品点数や実装面積、設計工数を削減できるようになる」という。具体的な応用先は、モバイル機器やパソコン、プリンター、液晶モニターなどのUSB PD対応機器のほか、USB PD対応電源装置、車載向けUSB PD対応機器などである。

USB PD規格に準拠した昇降圧型DC-DCコンバーターIC
USB PD規格に準拠した昇降圧型DC-DCコンバーターIC
(出所:新日本無線)
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+5V、+9V、+15V、+20Vの出力電圧に1チップで対応
+5V、+9V、+15V、+20Vの出力電圧に1チップで対応
(出所:新日本無線)
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 新製品の型番は「NJW4210」である。同期整流方式を採用しており、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチを集積した。入力電圧範囲は+4.8〜36Vである。出力電圧は、外付けしたUSB PDコントローラーICからの制御信号を受けて、+5V、+9V、+15V、+20Vのいずれかに設定される。出力に接続された電子機器を取り外したときに、出力コンデンサーに蓄えられていた電荷を自動的に放電させる回路(ディスチャージ回路)を内蔵した。このため、抵抗器とMOSFETによるディスチャージ回路を外付けする必要がない。

ディスチャージ回路を内蔵
ディスチャージ回路を内蔵
(出所:新日本無線)
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 パッケージは、実装面積が4mm×4mmの24端子EQFN。車載用半導体ICの品質規格「AEC-Q100」には、今後準拠する予定である。サンプル出荷は2021年4月に始める予定。量産は21年10月に開始する計画である。サンプル価格は250円(税別)である。