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 日立製作所は2021年3月31日、米グローバルロジック(GlobalLogic)を買収すると発表した。米国子会社の日立グローバルデジタルホールディングスを通じて、2021年7月までに完全子会社化する。買収総額は95億ドル(約1兆500億円)。

 グローバルロジックはカリフォルニア州に本社を置くシステム開発企業。日立が「Chip-to-Cloud(チップ・トゥー・クラウド)」と呼ぶ、データを業務の現場からクラウドまで連携させながら活用するためのシステム開発を得意とする。日立はグローバルロジックのノウハウを取り込むことで、IoT(インターネット・オブ・シングズ)事業の「Lumada」を拡大させる狙いだ。東原敏昭社長は同日開いた説明会で「時間をかけて議論し95億ドル(の価値があるとの結論)に落ち着いた」とした。

米グローバルロジックの買収で「協創型」ビジネスの拡大を目指す
米グローバルロジックの買収で「協創型」ビジネスの拡大を目指す
(出所:日立製作所)
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 これまで日立は基幹系システムなどの受託型開発に強みを持っていたが、基幹系を中心とした従来領域のシステム開発市場は同社推定で年5%以下の成長率だという。これ対してグローバルロジック買収で加速させる同社が「協創型」と呼ぶ、IoTやクラウドを組み合わせ顧客と共に新たなアプリやサービスを作り上げる新規領域のシステム開発市場は年20%以上の成長率を見込む。同社の徳永俊昭執行役専務は「グローバルロジックが抱える新規領域の顧客にも日立が得意とする受託開発を提供することでポジティブなサイクルを回す」と意気込む。