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 韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は2021年3月26日、同社が事業活動と並行して取り組む「持続可能な気候変動対応策」について、自身のニュースサイトで解説している。

 世界の気温上昇を2℃、可能であれば1.5℃に抑えることを採択したパリ協定に基づき、同社は下記のような施策を進めてきたとしている。

米国、中国、欧州拠点で、再生可能エネルギー利用100%を達成

 2018年6月、Samsungは、米国、中国、欧州の全事業所の電力を、2020年までに再生可能エネルギーに移行すると発表。2019年には、これら拠点で使用するエネルギーの92%を再生可能エネルギーに転換し、2020年には100%を実現した。現在は、韓国の複数拠点に太陽光発電と地熱発電装置を設置するなどの取り組みを進めている。

韓国拠点の駐車場に太陽光パネルを設置
韓国拠点の駐車場に太陽光パネルを設置
出所:Samsung Electronics
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 世界各地の事業エリアで、再生可能エネルギー証書(Renewable Energy Certificate、REC)や再生可能エネルギー購入契約を推進。インドでは、風力・太陽光発電事業者と再生可能エネルギー供給契約を締結したほか、メキシコでも再生可能エネルギー証書を購入するなどの活動を行っている。

環境配慮型製品の提供により認証取得

 Samsungでは、2008年にEco-Council(エコ協議会)を設立し、環境に配慮した技術を社内で共有し、エネルギー消費量を最小化する製品開発を進めている。2021年1月の同社仮想イベント「First Look」では、最新テレビ製品ラインアップに加えて、太陽電池を利用したリモコンの導入や、リサイクル素材の活用による二酸化炭素排出量削減計画などを発表。太陽電池式リモコンは、室内光やUSBでも充電可能となっており、テレビ製品の平均寿命である7年間に使われる単三電池約9900万個分の消費を抑えられるとしている。

テレビのリモコンを太陽電池式にすることで、単三電池約9900万個の消費が抑えられる
テレビのリモコンを太陽電池式にすることで、単三電池約9900万個の消費が抑えられる
出所:Samsung Electronics
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 「エコパッケージングデザイン」として、テレビディスプレーの背面カバーなどに再生プラスチックを使用。これにより、温暖化ガス排出量を年間2万5000トン削減できるとしている。これは、樹齢30年の松380万本が1年間に吸収する温暖化ガス量に相当するという。

 スマートフォンやタブレット端末についても、2016年から一酸化炭素を原料とするポリケトンを採用することで、温暖化ガス削減に貢献。直近の製品では、「Galaxy S21」シリーズのサイドキー内部ブラケットに適用されている。Galaxyスマートフォンの充電器についても、2012年製品から待機時消費電力を削減。将来的には、待機時消費電力ゼロを目指すとしている。

Galaxy S21は英国の非営利環境団体カーボントラストの「Reducing CO<sub>2</sub>認定」を獲得
Galaxy S21は英国の非営利環境団体カーボントラストの「Reducing CO2認定」を獲得
出所:Samsung Electronics
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 そのほか家電製品では、米国向けの食器洗い機で、従来の製品と比較して年間67kWhのエネルギー削減と年間387ガロンの節水を実現。同じく米国向けの冷蔵庫6種でも、コンプレッサーの効率化により消費電力を約30%削減したほか、温暖化ガス含有量の少ない材料への移行なども行っている。

 半導体事業においても、DRAM製品4種、SSD製品3種、組み込みストレージ製品2種で、英国の非営利環境団体カーボントラストの「Product Carbon Footprint認証」を取得。512GバイトのeUFS 3.1対応ストレージチップでは、半導体業界初となる「Reducing CO2認定」を取得している。また、半導体梱包材についても、「Portable SSD T7 Touch」の梱包材製造段階にて、梱包材自体を3分の1削減したほか、従来のプラスチックトレーを環境にやさしいパルプ素材に変更。これにより、約84トンの炭素量削減を実現できたとしている。

半導体もカーボントラストの「Reducing CO<sub>2</sub>認定」を獲得
半導体もカーボントラストの「Reducing CO2認定」を獲得
出所:Samsung Electronics
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