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 中国Huawei Technologies(ファーウェイ)は2021年3月30日、5Gを使った屋内測位(ポジショニング)技術の検証実験の様子を紹介した。同社によると、実際のネットワークを使った5G屋内測位の検証は世界初の試みだという。実験は、China Mobile(中国移動)蘇州支社の協力を得て、江蘇省蘇州市の地下鉄にて行われている。

出所:Huawei
出所:Huawei
蘇州市の地下鉄構内で展開される検証実験の様子(出所:Huawei)
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 屋内測位サービスには、屋内ナビゲーション、資産追跡、ジオフェンシング(特定エリアに仮想的な柵を構築する技術)、物流管理、人事管理など、さまざまな分野からの需要がある。しかし現状は、多様な独自技術を使って実現されており、維持費が高額になるという問題がある。このたび、3GPPのリリース16に測位機能が追加されたことにより、今後は、5Gの広帯域幅、マルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)などを活用しての超高性能屋内測位の実現が期待されている。

 今回の実験では、Huaweiの5G小型屋内基地局「LampSite」とMECソリューションを連携し、5G端末の正確な位置確認ができるかを検証。その結果、プラットフォームや構内エリアの9割の場所で、3~5メートルの精度での特定ができたとしている。

China Mobileによる5G基地局の設置風景(出所:Huawei)
China Mobileによる5G基地局の設置風景(出所:Huawei)
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 5G屋内測位は、既存の技術と異なり、通信事業者が5Gネットワークをそのまま使ってサービスを提供することができる。また、MECを介して上位層アプリケーション用にオープンな測位機能を用意することも可能となる。

 Huaweiでは、これにより産業向け5Gエコシステム開発費用も削減できるとし、輸送業や製造業、医療、その他さまざまな業界への多様で価値の高いサービス提供を支援していきたいとしている。