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 フィンランドNokia(ノキア)は2021年4月7日、オーストラリアの通信事業者Optus(オプタス)と協力して実施した5G性能実験において、それまでの記録を打ち破る下り速度10Gビット/秒(bps)を確認したと発表した。実験は、Nokia製無線装置「AirScale」で構成した豪ブリスベーンの実際の5Gネットワークにて、ミリ波帯の帯域幅800MHzを使って行われた。

出所:NokiaのTwitter
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 ブリスベーンは、商業地域と工業地域が混在し、人も通信端末も密集する地域だ。Nokiaは、こうした環境での今回の成果を基に、今後、さらなる超高速通信も実現可能になるとし、ミリ波を活用した5Gサービスをエンタープライズ市場から医療、鉱業、港湾業、製造業などに展開していきたいとしている。

 一方、スウェーデンEricsson(エリクソン)は2021年4月6日、独ドイツテレコム、ギリシャのネットワーク事業者Cosmoteと協力して、100GHz超の周波数帯を使ったバックホール(基幹ネットワークと基地局網を繋ぐ中継回線)容量強化実験を行っている。

出所:Ericsson
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 この実験では、アテネのCosmote本社内にあるドイツテレコムのMobile Backhaul Service Centerにおいて、商用前機材を使ったWバンド(92GHz~114GHz)の通信可用性とバックホール性能確認を実施。1.5kmにわたりEバンド(70G/80GHz)と並列して伝送する環境を構築した結果、WバンドでもEバンドと同等の遠距離通信が可能なことを確認した。1.5kmの範囲では5.7Gビット/秒、1kmの範囲では10Gビット/秒の通信が可能だった。

 3社はこの技術を使って、より信頼性の高い5Gサービスを広範囲に提供していく。一般消費者向けモバイルブロードバンド通信強化から、医療、製造業、公共安全、運送業など、さまざまな業界のデジタル化や自動化にも貢献していく。また、今回の結果から、将来の6G無線バックホールへの100GHzを超える周波数帯活用も可能としている。