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 自治体が使う「ワクチン接種記録システム(VRS)」で、タブレット端末の内蔵カメラでは接種券の情報を読み取りにくいといった不具合があることが2021年4月13日、分かった。複数の自治体関係者が「医療機関に情報入力の協力を求めるのは難しい」として改善を求めている。

 VRSは市区町村が住民1人ひとりの接種状況を正確に把握するために、内閣官房情報通信技術総合戦略室(IT室)がベンダーに委託して開発した。一部自治体は2021年4月12日から利用を始めた。

 接種会場のある自治体や医療機関の職員は接種者の情報を入力する際に、政府が配布したLTE通信機能付きのタブレット端末の内蔵カメラを使って、接種券のバーコードや18ケタの数字である「OCRライン」を読み取る。接種者の情報を迅速に入力するためにVRSに搭載した主要機能の1つだ。

 ところが複数の自治体関係者によると、タブレット端末の内蔵カメラで接種券の情報を読み取る際に時間がかかったり、誤認識したりする場合があるという。

 IT室は日経クロステックの取材に「タブレット内蔵カメラのオートフォーカスが合わないケースがある」として読み取り方法を動画で説明していると話す。しかし、ある自治体関係者はIT室の取り組みを評価しながらも「オートフォーカスが合わないことがほとんど。利用する医療機関や市民のために課題として認識して解決する必要がある」と指摘する。