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 AI(人工知能)ロボットやIoT(インターネット・オブ・シングズ)アプリの技術開発を手掛けるハタプロ(京都市)は都内で開催中のイベント「ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ」で、非接触で認知症を検査・予防する新サービスを紹介した。イベントの開催は2021年4⽉14⽇〜16⽇。新サービスは2021年3月に商用導入されたもの。同社のミミズク型AIロボット「ZUKKU(ズック)」を活用して無意識の動作などから認知機能を検査し、低下がみられる領域について改善策を提案するという内容だ。

認知症予防サービスに使うミミズク型AIロボット「ZUKKU」
認知症予防サービスに使うミミズク型AIロボット「ZUKKU」
(撮影:日経クロステック)
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 新サービスの特徴はZUKKUを「見るだけ」「かざすだけ」で操作できるようにした点にある。ロボットの扱いに慣れていない高齢者でも使えるようにする狙いがある。利用者が3分程度の動画を見たり、簡単なクイズに答えたりする際の視線や表情、口の動き、体動などの情報をZUKKUが収集し、ZUKKU内の動画解析AIが生体情報を数値化。同数値を基に判断力や記憶力といった能力の低下がみられる領域を診断し、個別最適化された予防プログラムを別途提案する。料金はロボットの台数などによって異なり、初期費用は数万円からで月額費用は数千円からという。

 新サービスの販売についてはNTTドコモやMS&ADインシュアランスグループなど、全国に販売網を持つ企業と協業し、デジタルサービスになじみの薄い高齢者との接点を強化した。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)までに100億円規模の売上高を目指す。

 ハタプロはNTTドコモと共に、認知症予防に関連するといわれる口腔(こうくう)機能をトレーニングするAIロボットの実証実験にも取り組んでおり、2021年内に本格提供を始める予定だ。ハタプロの伊沢諒太社長は「導入済みの医療機関には高く評価してもらっている。医療機関のデジタル活用や個別最適化治療のトレンドに応えられているからではないか」と話す。