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 静岡銀行は2021年4月16日、システム障害により、他の金融機関から同行宛の振り込みの一部で入金に遅れがあったと発表した。既にシステム障害は復旧し、入金が遅れた振り込みは16日中に完了するよう手続きを進めている。

 顧客口座に振込金が返金されている場合は、振り込み手続きが正常に完了していないため、改めて手続きをする必要がある。その際にかかる手数料は静岡銀行が負担するとしている。

 静岡銀行は2021年1月4日に勘定系システムを刷新して以降、システム障害が続発している。同行によると、システムの修正作業を進めるなかで、プログラムの設定に不備があり、今回のシステム障害につながった可能性があるという。

 新システムは日立製作所と共同開発した。当初は2017年中の稼働を目指していたが、2度の延期を経て、2021年1月に稼働にこぎ着けた。投資額は400億円以上に膨らんだ。新システムについては京葉銀行や滋賀銀行が採用する方針を明らかにしている。