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 大林組は2021年4月19日、MR(複合現実)技術を利用した建物の施工管理業務向けアプリケーション「holonica(ホロニカ)」を開発したと発表した。このアプリを部屋などによって細かな設計の違いがある内装仕上げの検査で利用したところ、紙図面を使った従来の検査と比べておよそ30%、検査にかかる時間を短縮できたという。

大林組がMRを使って開発した建物の施工管理業務向けアプリケーション「holonica」の画面例。画面上に映っている部材を選択するとその部材の情報が表示される
大林組がMRを使って開発した建物の施工管理業務向けアプリケーション「holonica」の画面例。画面上に映っている部材を選択するとその部材の情報が表示される
(出所:大林組)
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 holonicaを搭載するタブレット端末のカメラでビルなどの施工現場を映すと、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを画面上に重ね合わせて表示させたり、現場担当者が検査記録のデータをその場で入力したりできるようにした。検査記録は、BIMデータ上に印を付けるといった直感的な操作で入力する。データも検査記録用サーバーへ反映できる。

 カメラで映した場所に見合った設計情報を重ね合わせて表示できるように、holonicaでは位置情報を活用している。現場の床などに配置したマーカーを認識させる方法に、カメラの映像やタブレット端末に内蔵された加速度センサーなどにより現在位置を認識する技術を組み合わせて活用することで、位置情報の精度を高める工夫を凝らしているという。

 holonicaは、ホロラボが提供しているクラウドプラットフォーム「mixpace」を基に開発した。タブレット端末のほかメガネ型のウエアラブル端末などでも利用できる。大林組は今後、施工計画時の合意形成や、建物完成後の維持管理業務といった用途にこのアプリを幅広く活用していくことで、より一層の生産性向上などを目指す。