PR

 米Alpha & Omega Semiconductor(A&O)は、米IntelのデスクトップPC用マイクロプロセッサー(MPU)「第11世代 インテル Core Sシリーズ デスクトップ・プロセッサー」(開発コード名:Rocket Lake-S)に向けた降圧型DC-DCコンバーターICを発売した(ニュースリリース)。Rocket Lake-Sの入出力インターフェース向け電源レール(VCCIO)である「VCCIO_0」と「VCCIO_1_2」に供給する電力作成に使う。最大出力電流は12Aと大きい。

 特徴は、実装面積が4mm×4mmと小さい22端子QFNパッケージに封止したと同時に、スイッチング素子を集積した点にある。「競合他社品はスイッチング素子を外付けで用意する必要があり、プリント基板上の実装面積が大きくなってしまう。新製品を使えば、Rocket Lake-SのVCCIO向け電源ICの中では最も小さな実装面積ですむ」(同社)という。デスクトップPCのほか、サーバーや、グラフィックスカード、セットトップボックス、液晶テレビ、ケーブルモデムなどに向ける。

IntelのRocket Lake-S向け降圧型DC-DCコンバーターIC
IntelのRocket Lake-S向け降圧型DC-DCコンバーターIC
(出所:Alpha & Omega Semiconductor)
[画像のクリックで拡大表示]

 新製品は、同社のDC-DCコンバーターICファミリー「application-specific EZBuck」に含まれる製品である。発売した製品は2つあり、型番は「AOZ2263VQI-01」と「AOZ2263VQI-02」。2製品どちらも、2ビットのVID端子に入力する信号レベルによって出力電圧を設定できる。ただし設定可能な電圧の選択肢は異なる。AOZ2263VQI-01は+1.05V、+1.075V、+1.1V、+1.125Vの4種類。AOZ2263VQI-02は+0.8V、+0.95V、+1.0V、+1.05Vの4種類である。2製品どちらも、マイクロプロセッサーがスタンバイモード、もしくはアイドルモードに移行した際に出力電圧を0Vに下げるLPM(Low Power Mode)端子を用意した。

 フィードバックループの制御方式は、同社独自のCOT(Constant On Time)方式を採用した。同期整流方式に対応する。集積したハイサイドスイッチのオン抵抗は11mΩ(標準値)、ローサイドスイッチは7mΩ(標準値)である。入力電圧範囲は+4~28V。スイッチング周波数は600kHz(標準値)。変換効率は最大で88%程度が得られる。

新製品の変換効率特性
新製品の変換効率特性
(出所:Alpha & Omega Semiconductor)
[画像のクリックで拡大表示]

 サイクル・バイ・サイクルの電流制限機能や短絡保護機能、過電圧保護機能、サーマルシャットダウン機能などを用意した。動作温度範囲は−40~+85℃。すでに販売を始めている。価格は明らかにしていない。