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 ルネサスエレクトロニクスは2021年4月21日、オープンソースのプロセッサー命令セット「RISC-V(リスクファイブ)」ベースのCPUコア(以下RISC-Vコア)を手掛ける米新興企業SiFive(サイファイブ)と車載分野で戦略提携したと発表した。車載向けの次世代ハイエンドRISC-Vソリューションを共同開発するほか、SiFiveがルネサスにRISC-Vコアをライセンス供与する。

ルネサスとSiFiveが車載分野で提携
ルネサスとSiFiveが車載分野で提携
(出所:ルネサスエレクトロニクス)
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 「RISC-Vは、ルネサスの顧客にさらなる可能性や選択肢を提供するために重要だ」。ルネサス執行役員兼オートモーティブソリューション事業本部長の片岡健氏はこう述べる。

 背景には、20年9月に米NVIDIA(エヌビディア)がCPUコア大手の英Arm(アーム)を買収すると発表したことがある。ルネサスのような車載半導体メーカーにとって、競合のNVIDIAがArmコアのライセンス権を握ることは好ましくない。“脱Arm”の切り札としてオープンソースのRISC-Vコアは半導体業界で注目されている。

 ルネサスは今回の提携を機に、ハイエンドの車載SoC(System on Chip)やマイコン向けに最適化した次世代RISC-Vコアの検討を本格化する。SiFiveのChairman兼CEO(最高経営責任者)のPatrick Little氏は「我々のRISC-VコアとAI(人工知能)アクセラレーターによって、車載アプリケーションに必要な性能向上とスケーラビリティーを実現できる」と述べた。

 SiFiveのRISC-Vコアは、業界ツールと互換性のあるトレースやデバッグ、セキュリティーのソリューションが統合されており、異なる機種間の統合や移行を簡素化できるという。また、同社のRISC-Vコアは、シリコン実証済み(実チップで動作検証済み)であり、大手Siファウンドリーで生産できるとする。