米Apple(アップル)は米国内での投資を加速させる。同社は2021年4月26日(現地時間)、今後5年間で米国に4300億ドル(1ドル=108円換算で46兆4400億円)を投じると明らかにした。米国のサプライヤーやデータセンターへの投資、動画配信サービス向け作品などのコンテンツ制作費などを含む。米国内の9つの州における半導体や5Gに関連した研究開発に対する数百億ドルが含まれるとする。米国内の投資強化によって、2万人以上の新規雇用を生むという。

 今回の投資拡大の一環として、ノースカロライナ州に10億ドル以上を投じる。研究開発拠点を強化し、機械学習や人工知能、ソフトウエアなどの先端分野で少なくとも3000人を新たに雇用する計画である。加えて、同州の80の郡(カウンティー)に対して、1億1000万ドル以上のインフラ支出を行う。さらに、同州内の学校やコミュニティーなどを支援するために、1億ドルの基金を設立する。こうした一連のアップルの投資が軌道に乗ることで、ノースカロライナ州に年間15億ドル以上の経済効果をもたらすと試算している。

 このほか、さまざまな州で人員強化を図る。多いところでは、カリフォルニア州において26年までに、サンディエゴの従業員数を5000人以上、カルバーシティの従業員数を3000人以上にする計画である。テキサス州では、10億ドルを投じてオースティンで新しいキャンパス(社屋)の建設を進めており、22年に従業員が入居を始めるという。

テキサス州オースティンの新キャンパスのイメージ
テキサス州オースティンの新キャンパスのイメージ
(出所:Apple)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回の投資は、サプライヤーとの協力を含む。プレスリリースでは、iPhone 12シリーズで採用した新しいカバーガラス「Ceramic Shield(セラミックシールド)」を手掛ける米Corning(コーニング)や、「Face ID」などに向けたレーザー技術を手掛ける米II-VI(ツー・シックス)などの企業名を挙げ、協力体制を築いていることをアピールした。