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 村田製作所は、車載PoC(Power over Coax)インターフェースに向けた巻線型インダクターの新製品「LQW21FTシリーズ」を発売した(ニュースリリース)。このインダクターは、1本の同軸ケーブル(Coax)で伝送する高速なデータ信号と電源を分離する用途で使う。特徴は外形寸法が2.0mm×1.2mm×1.2mmと小さいこと。「車載PoCに向けたインダクターでは業界最小の外形寸法を実現した」(同社)という。ADAS機器や車載カメラなどの車載機器に向ける。

2.0mm×1.2mm×1.2mmと小さい車載PoC向け巻線型インダクター
2.0mm×1.2mm×1.2mmと小さい車載PoC向け巻線型インダクター
(出所:村田製作所)
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 車載PoC向けインターフェース回路では、データ信号と電源の分離に向けて、広い周波数帯域でインピーダンスが高いインダクターを使う必要がある。このため従来は、複数のインダクターを組み合わせていた。今回の新製品は、セラミック材料やコイル構造を改善することで、業界最小の外形寸法ながら、広い周波数帯域で高いインピーダンスを持たせた。この結果、「インダクターの使用個数や基板上の実装面積を削減できる。新製品と当社従来品(LQF32FTシリーズ)を組み合わせることで、例えば、一般的なインダクターを組み合わせた場合と比較すると実装面積を最大で50%削減できる」(同社)という

 新製品のLQW21FTシリーズは、インダクタンス値の違いによって5製品からなる。0.47μHの「LQW21FTR47M0H」、0.82μHの「LQW21FTR82M0H」、1.0μHの「LQW21FT1R0M0H」、1.5μHの「LQW21FT1R5M0H」、2.0μHの「LQW21FT2R0M0H」である。インダクタンス値の誤差はいずれも±20%。直流抵抗は0.05〜0.29Ω(最大値)の範囲である。このほかの主な仕様は下表の通り。5製品いずれも、量産は2021年5月に開始する予定だ。価格は明らかにしていない。

新製品の主な仕様
新製品の主な仕様
(出所:村田製作所)
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