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 東京都福祉保健局は2021年4月27日、医療従事者向けの「ワクチン接種予約システム」の不具合を公表した。特定の操作を行うと接種予約者の個人情報が閲覧可能だったり、本来受け付けていない医療機関の接種枠がコールセンターから予約可能になっていたりしたという。

 発表文によると、同日午前1時30分ごろに都民から、特殊な解析ツールを使って特定の操作を行うと接種予約者の個人情報(氏名・生年月日・職種・接種券番号)が閲覧可能だったとして早急な対応を求める情報提供があったという。

 都は同日午前2時に運用事業者へ連絡して、一時的にシステムの予約機能を停止した。同システムには接種予定となっている医療関係者27万人の情報が登録されており、改修が完了するまでシステムの運用を中止してコールセンターでの予約対応に切り替えた。現在、特定の操作によるアクセスの有無を調査中という。

 さらに、同予約システムの運用を始めた4月26日午前9時から、本来システムで予約を受け付けていない医療機関の接種枠がコールセンターから予約可能な状態となっていた。このため35件の接種医療機関で1023人分の予約を受け付けてしまっていた。原因は予約プログラムの不具合としている。

 この不具合については同日午後6時30分に修正プログラムで解消したという。東京都福祉保健局は現在、本来の枠外で予約が入ってしまった接種医療機関に対し謝罪するとともに、予約された接種枠で対応可能か否かを照会している。各医療機関が対応可能な場合はそのまま接種を依頼する一方、対応できない場合はキャンセルし、予約を入れた医療従事者に説明・謝罪する予定としている。