VR(仮想現実)関連サービスを提供するジョリーグッド(東京・中央)と帝人ファーマは、VRを用いてうつ病の治療効果の向上を目指すデジタル治療(デジタルセラピューティクス:DTx)の共同開発契約を締結した。早ければ2~3年以内にプログラム医療機器として薬事承認と販売開始を目指す。

VRを活用したDTxのイメージ
VRを活用したDTxのイメージ
(出所:ジョリーグッド)
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 共同開発するDTxは、患者の思い込みといった認知の偏りを修正する「認知行動療法」を基にしている。認知の偏りが発生しやすい場面をVRで再現し、VRゴーグルを装着した患者が本人以外の視点で状況を客観視することで認知の偏りの修正につなげる。例えば、VRで再現した上司とのやりとりの場面を上司の視点で体験する。

 ジョリーグッドは当事者目線で場面を体験できるVRコンテンツの作成に強みを持つ。同社は2021年4月にデジタル治療を開発する専門チーム「DTx事業部」を設立。精神科医や薬事戦略の専門家らが参加し、VRを活用したDTxのシステム基盤を開発している。うつ病向けDTxの他に、精神疾患や生活習慣病を対象にVRを活用したDTxを複数開発していく方針だ。