米Google(グーグル)は2021年4月28日(現地時間)、音声対話機能「Google Assistant(Googleアシスタント)」のアップデートを発表した。同社が考案した自然言語処理に向けた機械学習モデル「BERT」を適用し、例えば、利用者の発言の文脈から内容を理解し、よりスムーズなやり取りで設定や検索を行えるようにした。いずれも米国で、英語から導入を始める。グーグルはBERTを18年に発表し、19年秋から検索サービスに取り入れて、Webページの検索精度を高めていた。

 公式ブログではBERTを導入した事例として、大きく2つを紹介している。1つは、タイマーやアラームの設定である。Googleアシスタントと自然なやり取りを通じて、タイマーの設定や修正などを行える。例えば、「OKグーグル、午後4時にアラームを設定して」と指示を出して、いったんGoogleアシスタントが午後4時にアラームを設定。その後すぐに「OKグーグル、アラームを1時間後にして」と話しかけると、アラーム時刻を午後5時に特別な指示をすることなく修正する。このタイマーとアラームのアップデートは、まずスマートスピーカーから始めて、その後、近日中に、スマートフォンなどにも適用するという。

一度午後4時に設定したアラームを「1時間後にして」とGoogleアシスタントに話しかけて、修正するデモ
一度午後4時に設定したアラームを「1時間後にして」とGoogleアシスタントに話しかけて、修正するデモ
(出所:グーグル公式ブログ内の動画をキャプチャーしたもの)
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 もう1つは、利用者との直前のやり取りやスマートフォンなどに表示されている内容を理解して、利用者の質問に回答することである。例えば、スマホのGoogleアシスタントとマイアミに関してやり取りをしていて、「一番きれいなビーチを教えて」と話しかけると、マイアミのビーチの中で、美しいと思われる場所をスマホに提示する。このほか、スマートフォンに表示されている内容に関して、「誰が最初に作ったのか?」「いつ?」といった問いかけも理解できるという。

Googleアシスタントにマイアミの天気を質問してから、「一番きれいなビーチを教えて」と話しかけると、マイアミのビーチの中で、美しいと思われる場所をスマホに提示する。
Googleアシスタントにマイアミの天気を質問してから、「一番きれいなビーチを教えて」と話しかけると、マイアミのビーチの中で、美しいと思われる場所をスマホに提示する。
(出所:グーグル公式ブログをキャプチャーしたもの)
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 このほか、Googleアシスタントにおける人名の呼び方の認識機能を改良した。読み方が複数あり得る人名を連絡先として記録する場合、利用者の声から発音で記憶できるようにした。このとき、利用者の声を録音しない。近日中に英語で対応を開始し、その後、他の言語でも対応させる予定である。