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 ソフトバンクは2021年5月6日、楽天モバイルと同社の元社員を相手取り、10億円の支払いなどを求める民事訴訟を、同日付で東京地方裁判所へ起こしたと発表した。

 訴えによるとソフトバンクは、楽天モバイルの元社員はソフトバンクから楽天モバイルへ転職する際に、4G(第4世代移動通信システム)や5Gネットワーク用の基地局設備、基地局と交換機や基地局同士をつなぐ固定通信網に関する技術情報を持ち出したと主張。今回の請求額は10億円としているが、ソフトバンクは「約1000億円の損害賠償請求権の一部」だとし、「請求額は今後の審理の状況に応じて拡張することがある」としている。

 ソフトバンクは東京地方裁判所に対して、2020年11月27日付で楽天モバイルに対する証拠保全申し立てをしている。ソフトバンクによると、「証拠保全を求めていた電子ファイルが、楽天モバイルが業務上利用するサーバー内に保存され、かつ、他の楽天モバイル社員に対して開示されていた事実を確認している」という。

 この問題を巡っては、警視庁が2021年1月12日に不正競争防止法違反の容疑でソフトバンクの元社員を逮捕し、同年2月2日に起訴している。ソフトバンクからの提訴に対し楽天モバイルは「本件について社内調査を実施してきているが、ソフトバンクの営業秘密を当社業務に利用していたという事実は確認されていない」と反論。「訴状の送達を受け次第、内容を精査の上、裁判において当社の正当性を主張していく」としている。