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 東芝デバイス&ストレージは、Liイオン2次電池パックに使う電池保護回路に向けたMOSFETを発売した(ニュースリリース)。特徴は、同社従来品に比べて、オン抵抗を約52%とほぼ半減したこと。「業界トップクラスの低オン抵抗を実現した」(同社)という。これで、電池保護回路の動作時における電力消費量を大幅に削減できるとする。応用先は、スマートフォンやタブレット端末、パワーバンク(モバイルバッテリー)、ウエアラブル端末、携帯型ゲーム機、電動歯ブラシ、デジタル・スチル・カメラ、デジタル一眼レフカメラなどである。

Liイオン2次電池パックに使う電池保護回路に向けたMOSFET
Liイオン2次電池パックに使う電池保護回路に向けたMOSFET
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
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 新製品は2個のnチャネル型MOSFETを1枚のSiチップに集積し、それぞれをドレイン電極共通(ドレインコモン)で接続したものである。ソース-ソース間のオン抵抗は2.2mΩ(ゲート-ソース間電圧が+3.8Vのときの標準値)と低い。新製品の型番は「SSM10N954L」である。同社従来品「SSM6N951L」*と同じ微細な製造プロセス「U-MOSVIII-R」を採用し、MOSFETの素子構造などを最適化することでオン抵抗を削減した。

新製品の等価回路
新製品の等価回路
(出所:東芝デバイス&ストレージ)
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 新製品の耐圧は+12V。最大ドレイン電流は連続時に13.5Aと大きい。ゲート-ソース間の漏れ電流は、同社従来品と同様に±1μA(最大値)に抑えた。このため「搭載した電子機器の待機時における電力消費量を削減できる。低オン抵抗化による動作時の電力消費量の削減と合わせて、電池(バッテリー)駆動時間の延長に貢献する」(同社)という。パッケージは、外形寸法が1.49mm×2.98mm×0.11mmと小さいTCSPAC-153001。新製品の主な特性は下表の通りである。新製品は現在、販売中。価格は明らかにしていない。

新製品の主な特性
新製品の主な特性
新製品「SSM10N954L」の主な特性を同社従来品「SSM6N951L」と比較した。(出所:東芝デバイス&ストレージ)
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