米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が、ホンダの主力車種「Accord(アコード)」について品質不具合に関する調査を開始した。同車種の2013~15年モデルが対象で、ホンダは米国市場で112万470台を販売している。

Accordの2013年モデル
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Accordの2013年モデル
かじ取り装置の品質不具合の有無についてNHTSAが調査を開始した。(写真:ホンダ)

 同局の欠陥調査室(ODI)は20年10月19日付で、13年アコードのかじ取り装置(ステアリング装置)に関して品質不具合の調査を求める請願書を受け取った。通常の運転において、運転者が操作していないにもかかわらず「意図した走行経路から逸脱する」という市場クレームが寄せられたという。市場クレーム件数は107件で、2件の負傷が報告されている。これらの市場クレームを受け、ODIは21年5月6日にエンジニアリング分析に着手した。

市場クレームの状況
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市場クレームの状況
107件の市場クレームと2件の負傷が報告されている。(出所:ODI)

 このエンジニアリング分析の結果、リコールに値する品質不具合がかじ取り装置にあることが確認されればリコール対象となる。ホンダは「NHTSAによる調査の開始について認識しており、調査プロセスに協力する」という。

 同社は16年4月に、国内でコンパクト車「フィット」のかじ取り装置についてリコールを届け出ている。電動パワーステアリング(EPS)制御コンピューターにおけるEPSアシスト停止電圧の設定に不備があった。そのため、電池の劣化があった場合に、EPSのアシスト機能が停止して、急にハンドルの操作力が増大する恐れがあるというものだ。

 これに対してホンダは、今回のAccordの事象について「過去に経験したものではなく、初めてのケースだろう」とみている。