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 米Qualcomm(クアルコム)は2021年5月6日、商用ミリ波ネットワークでの伝送距離確認試験において、7kmの5G通信に成功したと発表した。この実験はウイスコンシン州ジェーンズビルにて、米UScellular、Inseego、スウェーデンEricssonの協力を得て実施されている。FWA(Fixed Wireless Access、固定無線アクセス)での5Gミリ波接続試験において、米国でのこれまでの最長記録を塗り替えたとする。

出所:Qualcomm
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 7kmの距離での通信を確認した。平均下り速度は最大1Gビット/秒、平均上り速度は最大55Mビット/秒、ピーク時の瞬間下り速度は2Gビット/秒を超えたとしている。障害物がある場所でも1.75kmの距離において、平均下り速度最大730Mビット/秒、平均上り速度は最大38Mビット/秒を維持できたという。

 実験は、USSellularの商用ネットワーク上で、Ericssonのアンテナ搭載商用無線システムAIR5322、およびQualcommのSnapdragon X55 5Gモデム-RFシステム、QTM527 ミリ波アンテナモジュールを含む第1世代の5G Fixed Wireless Accessプラットフォームを搭載するInseegoの屋外5G用CPE(Customer Premises Equipment、顧客構内設備)であるWavemakerを使って行われている。

 5Gミリ波による長距離通信が可能になれば、増加する一方の通信需要を満足し、農村、郊外、都市コミュニティーにおけるデジタル格差も解消する高速大容量ブロードバンドサービスの展開が容易になる。また、FWAを使った新しいビジネスも実現可能となる。Qualcommは今後、5G FWAを家庭のみならず、学校、図書館、病院などにも導入し、今までつながりにくかった場所での5G接続性を向上していくとしている。また、郊外や農村部での遠隔教育や医療体験向上に向けて、高解像度ビデオストリーミングに必要な広帯域幅通信の実現サポートを続けていくとしている。