ヤンセンファーマと大鵬薬品工業は2021年5月10日、皮膚病の一種である掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)患者の生活上の困難やつらさを再現するVRコンテンツ「Virtual Patient’s Journey(バーチャル ペーシェンツ ジャーニー)」の提供を始めたと発表した。医師向けのコンテンツで、患者の悩みや疾患に対する理解を深め、適切な治療につなげてもらう狙いがある。

VRでは患者の日常生活を追体験できる
VRでは患者の日常生活を追体験できる
(出所:ヤンセンファーマ、大鵬薬品工業)
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 今回対象とした掌蹠膿疱症は難治性の皮膚疾患の一種で、日本には約13万6000人の患者がいると推定されている。手のひらや足の裏に水ぶくれが繰り返しできるのが特徴で、かゆみや痛みを伴うことが多い。特に手のひらなど目に触れやすい部位の症状は、他人の目線や反応が大きなストレスになるという。

 VRコンテンツは患者目線のストーリーで、掌蹠膿疱症が発症してからの10年を紹介する内容。患者の日常を医師が追体験し、診察時の会話だけではわからない患者の悩みを学ぶことができる。ヤンセンと大鵬薬品は掌蹠膿疱症治療薬「トレムフィア」も手掛けており、VRで医師の疾患に対する理解を深めることで、患者のQOL(Quality of Life)向上に貢献することを目指す。