リチウム(Li)金属を負極とするタイプの全固体電池を開発する米QuantumScapeは、ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の米国法人Volkswagen Group of Americaと全固体電池の車載用セルのパイロットライン施設「QS-1」の建設場所を2021年中に選定することについて合意した、と発表した注1)。現時点での有力候補地は、VWのEVの製造拠点でもあるドイツのザルツギッターだという。

注1)Volkswagen側は発表していない。

 パイロットライン施設といっても、当初から年産1GWh規模とかなり大規模になる。その後は、同じ拠点で年産20GWhにまで規模を拡大する計画だ。QuantumScapeは商用の電池の生産は2024~2025年になるとしている。

QuantumScapeの単層セル(左)と4層セル(右)
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QuantumScapeの単層セル(左)と4層セル(右)
(写真:QuantumScape)

 VWは以前からQuantumScapeに出資しているが、QuantumScapeのセル性能を独自に評価した結果、VWが求める技術的要件を満たしていることを確認したとしてQuantumScapeに1億米ドル(約109億円)を21年4月に追加出資することを決めたこともQuantumScapeが発表している。