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 トヨタ自動車は2021年5月18日、国内の2工場で同年6月に生産調整を行うと発表した。車載半導体不足によって、部品の調達に影響が出るためである。

 6月に生産調整を予定しているのは、トヨタ自動車東日本の岩手工場(岩手県金ケ崎町)と宮城大衡工場(宮城県大衡村)。これにより、両工場で生産している小型車の「ヤリス」、小型SUV(多目的スポーツ車)の「ヤリスクロス」と「C-HR」の納車に影響が出る()。

ヤリスクロス
図 小型SUV「ヤリスクロス」
(出所:トヨタ自動車)
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 岩手工場の第1ラインでは8日間、同工場の第2ラインでは5日間、宮城大衡工場では3日間、それぞれ生産を停止する計画である。2工場を合わせた減産台数は、約2万台になるとみられる()。

生産調整の内容
表 生産調整の内容
(トヨタ自動車の資料を基に日経Automotiveが作成)
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 トヨタは今回の生産調整を、21年度(21年4月~22年3月)の事業計画に織り込んでいる。21年5月12日にオンライン開催した20年度(20年4月~21年3月)の連結決算会見で、同社執行役員の近 健太氏は、「現時点で大規模な生産調整(減産)は計画していないが、半導体の需給状況を注視しながら、生産は慎重に行っていく」としていた。今回の生産調整は、大規模な減産を回避する対策の一環である。