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 米Google(グーグル)は2021年5月18日(現地時間)に開いた年次カンファレンス「Google I/O 2021」で、皮膚疾患を調べるのに役立つ支援ツールを紹介した。ブラウザ上で提供するアプリケーションで、利用者がスマートフォンのカメラで撮った患部の写真3枚と、問題が発生してからの期間といったいくつかの質問への回答を送信すると、条件に当てはまる疾患をAI(人工知能)が絞り込んでリストアップする仕組みだ。

スマホのカメラで撮った写真から疾患を絞り込む
スマホのカメラで撮った写真から疾患を絞り込む
(出所:米グーグル)
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 対象とするのは皮膚や爪、髪の疾患288種類。同社によると、これらの部位のトラブルに関するGoogle検索は毎年約100億件行われている。しかし症状を言葉にして検索バーに打ち込むことは難しく、肌に何が起こっているのか簡単に調べられるように開発したのが今回の皮膚疾患の支援ツールだ。提示されるリストには、それぞれの疾患についてのよくある質問やWeb上の画像、皮膚科医の監修した情報も表示される。

 基盤となるAIは約6万5000の診断された症例の画像と個別データ、厳選された数百万の皮膚症状の画像、数千の健康な皮膚のデータを使用して構築されており、さまざまな年齢、性別、人種などが考慮されている。既にEU(欧州連合)でクラスIの医療機器としてCEマークを取得しており、2021年中にパイロット版をリリースする予定だ。なお、安全性や有効性に関して米FDA(食品医薬品局)からの評価は受けておらず、米国では使用できないという。