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 米Ford Motor(フォード)は2021年5月20日、韓国SK Innovation(SKI)との間で、米国で電池セルおよび電池モジュールを生産する合弁会社、BlueOvalSKを設立することで覚書を交わしたと発表した。BlueOvalSKで生産した電池モジュールはFordやLincolnブランドの将来の電気自動車(EV)に供給する。生産開始は、2020年代の半ばになる予定。

SKIの既存の工場で生産中の電池セル
SKIの既存の工場で生産中の電池セル
(写真:Ford Motor)
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 フォードのグローバルなEV計画では、2030年までに年間240GWhの電池セルが必要となる。そのうち140GWhが北米に割り当てられ、残りの100GWhが欧州や中国など他の主要市場分となる。BlueOvalSKの当初の年間生産量は60GWhで、状況を見ながら拡大することも検討している。

 SKIは、すでに米国ジョージア州コマースに電池生産工場があり、自動車メーカー2社に電池を供給しているほか、欧州や中国でも生産能力を拡大している。2025年までにグローバルな生産能力を年間125GWh以上にすることを目指している。同社の電池はNiの割合が高いNCM三元系Liイオン2次電池で、2016年に「NMC811(Niが8、Coが1、Mnが1)」を開発、実用化した。これまでEV電池による火災は1件もないという。また、Niが9割以上となった電池「Nickel 9」を米国で生産し、フォードの電動ピックアップトラック「F-150 Lightning」に供給する計画になっている。